人生がうまくいかない時の処方箋。「平衡力」の法則とヨガ的な乗り越え方

365days

ヨガを推奨しております。
それは、ヨガが単なるエクササイズではなく、この世界の「見えない法則」を理解し、その波に上手に乗るための智慧だからです。

皆さんは、こんな経験はないでしょうか?
「よし、今日から新しい自分になるぞ!」と一大決心をして、新しい習慣を始めた途端に、体調を崩したり、家族から反対されたり、急な仕事が入って邪魔をされたりすること。
あるいは、何かを強く願い、必死に努力すればするほど、ゴールが遠ざかっていくような感覚。

まるで、世界全体があなたの邪魔をしているかのように感じるかもしれません。
しかし、ヨガや東洋思想、そして現代の量子物理学的な視点からも言えることですが、これは「邪魔」ではありません。
これは、宇宙が常に保とうとしている「バランス(平衡力)」の働きなのです。

今日は、私たちが何かを変えようとする時に必ず働くこの「平衡力」という厄介な、しかし愛すべき法則について、そしてそれをヨガ的にどう乗りこなせばいいのかについて、少し深くお話ししてみたいと思います。

 

世界は常に「ゼロ」に戻ろうとする

自然界を見渡してみてください。
高気圧から低気圧へ風が吹き、熱いお茶は室温まで冷め、振り子は右に振れれば必ず左に戻ってきます。
この世界には、あらゆる偏りを無くし、安定した状態(ホメオスタシス)に戻ろうとする強力な力が働いています。
これを、トランサーフィンなどの現代的な概念では「平衡力」と呼びます。

これは、私たちの人生においても同様に作用します。
私たちが「変わりたい!」と強く願うとき、そこには「今のままではダメだ」という強い否定のエネルギー、あるいは「絶対にこうなりたい」という過剰な渇望(過剰ポテンシャル)が生まれます。
宇宙の法則から見れば、これはエネルギーの「偏り」です。
そして、この偏りを解消するために、平衡力は逆方向の風を吹かせます。

「絶対に成功したい!」と力めば力むほど、「失敗するかもしれない」という不安が現実化するようなトラブルが起きる。
「あの人に好かれたい!」と追いかければ追いかけるほど、相手は逃げていく。
これは意地悪ではなく、ゴムパッチンと同じ原理です。
一方に強く引っ張りすぎれば、反動でバチンと戻されるのです。

 

現代社会が生み出す「過剰ポテンシャル」

現代社会は、私たちに常に「過剰」であることを強いてきます。
「もっと成長しろ」「もっと稼げ」「もっと美しくなれ」。
SNSを開けば、キラキラとした成功者たちの姿が溢れ、「今のあなたのままでは不十分だ」というメッセージを無言のうちに投げかけてきます。

これに煽られた私たちは、「何者かにならなければ」という焦燥感から、必死に努力し、自己啓発に励み、重要度を極限まで高めてしまいます。
「これがなければ幸せになれない」「これに失敗したら終わりだ」。
このように、特定の物事や結果に過剰な重要性を与えてしまうこと。
これを「過剰ポテンシャル」と呼びます。

この過剰ポテンシャルこそが、平衡力を発動させるスイッチです。
皮肉なことに、私たちが「重要だ」と思えば思うほど、平衡力はその重要性を打ち消すために、障害物を用意するのです。
現代人が感じる「生きづらさ」や「空回り感」の正体は、多くの場合、この自ら作り出した重要性の過剰さが原因です。

 

ヨガの教え:執着を手放し(ヴァイラーギャ)、ただ行為する

では、私たちはどうすればいいのでしょうか?
夢を持ってはいけないのでしょうか? 努力してはいけないのでしょうか?
いいえ、そうではありません。
ここで、ヨガの経典『バガヴァッド・ギータ』が教える黄金のルールが登場します。

「行為そのものに専念せよ。行為の結果には執着するな」

結果(成功や称賛)を強く求めすぎると、そこに過剰な重要性が生まれ、平衡力の反撃に遭います。
しかし、結果への執着を手放し、ただ目の前のプロセス(行為)に没頭しているとき、重要性は下がり、エネルギーは純粋に流れます。

例えば、ヨガのポーズをとるとき、「完璧にポーズをとりたい」「隣の人より綺麗に見せたい」と力んでいると、身体は緊張し、呼吸は止まり、逆にバランスを崩して転倒します。
しかし、「ただ気持ちよく呼吸しよう」「今の身体の感覚を味わおう」と、結果を手放してプロセスに集中したとき、不思議とポーズは安定し、深まっていきます。
これが、平衡力を味方につけるコツです。

 

スピリチュアルな処方箋:重要性を下げて、流れに乗る

人生の流れをスムーズにするための、具体的な処方箋をいくつかご紹介しましょう。

「ま、いっか」を口癖にする:
困難にぶつかった時、眉間にシワを寄せて戦おうとしないでください。戦えば戦うほど、平衡力は強くなります。「ま、いっか」「なるようになるさ」と呟いて、握りしめた拳を緩めてみてください。重要度を下げると、問題は自然と消滅するか、解決策が向こうからやってきます。
プランBを用意しておく:
「これしかない!」「絶対に失敗できない!」という背水の陣は、過剰ポテンシャルを生みます。「もしダメなら、こうすればいいや」という抜け道(プランB)を心の中に用意しておきましょう。その安心感が、逆に本命の成功率を高めます。
日常に「遊び心」を取り入れる:
深刻さは平衡力の大好物です。人生を深刻なサバイバルゲームにするのではなく、壮大なRPGや遊び場のように捉えてみましょう。ユーモアは、過剰なエネルギーを瞬時に霧散させる最強の武器です。

 

ヨガ本来の目的:真ん中(中庸)に立ち続けること

ヨガ(Yoga)とは、バランスをとることです。
右と左(ハ・タ)、太陽と月、交感神経と副交感神経、緊張と弛緩。
あらゆる二元性の間で、どちらにも偏りすぎず、その中心(センタリング)に留まり続けること。

平衡力が働くということは、あなたが今、中心からズレているというサインでもあります。
逆風が吹いてきたら、「ああ、私は今、少し力みすぎていたんだな」「結果にこだわりすぎていたんだな」と気づくチャンスです。

何かを得ようと必死になる手を止め、一度マットの上、あるいは縁側に座り、ただ呼吸に意識を向けてみてください。
「私が」というエゴの力みが消え、自然の法則に身を委ねられたとき、世界はあなたと戦うのをやめ、あなたを優しく迎え入れてくれるでしょう。

逆風は、あなたが進むべきではない道を教えてくれているのではなく、「もっと力を抜いてごらん」と教えてくれているのです。
帆を張るのではなく、川の流れに身を任せるように。
その軽やかさの中にこそ、あなたが求めていた本当の願望成就への道が開かれています。

ではまた。



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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、ENQAN(ヨガ)、JIQAN(内観)、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。