アパリグラハ(非所有)と生活の葛藤と統合について【縁側日記@表参道】vol293

ヨガライフ-東京日記

アパリグラハとは非所有の実践のことです。

所有しないということです。出家に似ているかもしれません。

出家は持ち物や家族、人間関係、社会とのつながり全てを断つのでアパリグラハの実践そのものかと。

アパリグラハの実践で最もやりやすいのは持ち物ですね。

エゴや欲などと抽象度を上げてしまうと、どこから手をつけていいのか分からなくなります。

プライドを捨てましょう、と言われても手をつけにくい。

目の前に見えている所有物からテコ入れするのが良いと思っています。

目に見えている物を捨てていくだけでも、様々な葛藤が生じます。(葛藤の統合はインサイトマップがおすすめ)

その葛藤を感じつつ手放していくのが持ち物の整理です。

アパリグラハの実践となります。

最近も持ち物を整理してましたので、その辺りを書いてまとめたいと思います。

(手放すばかりの生活です)

関連記事:「減らすこと」で優先順位をつけないでやることに決めた

 

アパリグラハは貪らないこと

アパリグラハは非所有と書きましたが、書籍などでは貪らない(不貪)という意味で書かれることもあります。

貪らないだと、ちょっと弱い言葉になると思っておりまして、非所有という直訳を私は好んでいます。

”ア”というのが否定系の意味で、”パリグラハ”が所有という意味になります。

そこから非所有、そして、所有しないという意味になります。

 

これだと問題がありまして、いきなりは実践できないということです。

いきなり所有を無くすことはできないですよね。

少しずつ減らしていくことしかできないと思います。

また、完成させることも現代人にとっては無理があります。

まさに出家状態にならないといけないですから。

 

手放していく時に、大事なことがあります。それはその時の向きです。

非所有の先に何があるのか、所有を減らすことでどこに向かっているのか。

所有が減ってスッキリしたという単純なものでもいいのですが、その先のどんな状態を私は望んでいるのか感じるとよろしいかと思います。

結局、非所有を実践することで「所有を求める」なんてことにもなりかねませんからね。

 

所有を減らしながらも、本当にできる限り所有を減らせているか?という問いかけも大事です。

便利であること、機能的であることは重要ですが、こちらはヨガの実践です。

先へと進めないといけません。

なにせ最終形態は非所有ですから。

できる限り所有を減らすことをするのです。

ヨガウェアも必要最小限にする。

洋服や家中の物を必要最小限にする。

それをあらゆる場面で実行していきます。

 

必要以上に所有しないことの手始めは、やはり流れを作ることです。

流れとは何か。

それは所有しない流れ。

明らかなゴミから捨てていきます。

明らかなゴミとは、何も考えずにいらないと判断できるものです。

日頃から掃除していればそういった物は少ないかもしれませんが、流れを作るには小さなところからです。

ポイントは頭を使わないでできることです。

身体を動かしていくようなイメージで、ゴミを捨てていきます。

タイマーなどで場所ごとに5分とか計ってもよいと思います。

物量全体を減らすことができます。

所有を減らすとはいえ、一気に減らして終了とはいきません。

捨てていくこと、整理していくことを日常的に実践することを通じて非所有へと向かいます。

 

その時に立ちはだかるのは、物の総量なのです。

量が多すぎて前に進めなくなります。そもそもの実践がスタートしないことが多いのです。

「これ全部を整理しないといけないのか、時間がかかるな。疲れたな。意味あるのかな」と気落ちします。

先延ばしもしてしまい、結局1年後に何も片付いていない家や部屋があるだけです。

下手したら去年よりも物が増えている。

アパリグラハではなくパリグラハ(所有)です。

ということで、やってみましょう。

毎日数分からできますし、休みの日を使ったとしても普通の家でしたら1〜2時間もあれば終わるかと思います。

明らかなゴミを捨てることで物量を減らす。

まずはここからやってみましょう。

 

それらを実践していくことで矛盾した行動や分離感をもっていることが統合されていきます。

統合の先にビジョンの実現があります。

それらを総合的にやっていくのがヨガだと思っております。

ぜひ。

 

 

 


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。