165.執着の正体 – 失うことへの恐れ
私たちはなぜ、苦しむのでしょうか。ヨガの根本経典である『ヨーガ・スートラ』は、その根源を「クレーシャ(kleśa)」、すなわち五つの煩悩にあると説きます。その中でも、私たちの日常に最も深く、そして巧妙に忍び寄ってくるのが…
自己啓発私たちはなぜ、苦しむのでしょうか。ヨガの根本経典である『ヨーガ・スートラ』は、その根源を「クレーシャ(kleśa)」、すなわち五つの煩悩にあると説きます。その中でも、私たちの日常に最も深く、そして巧妙に忍び寄ってくるのが…
自己啓発「手放しなさい」。この言葉は、ヨガや瞑想、あるいは自己を探求する道のりで、誰もが一度は耳にするアドバイスでしょう。しかし、その言葉の響きとは裏腹に、多くの人々が「手放す」という行為そのものに途方に暮れています。「何を?」…
自己啓発私たちは皆、時間の旅人です。しかし、多くの人々が、過去という名の重い錨を引きずりながら、未来という海へ漕ぎ出そうとしています。その錨の正体こそ、他者や出来事に対する「許せない」という感情です。この感情は、まるで目に見えな…
自己啓発「男の子は泣くんじゃない」「泣くのは弱い人間がすることだ」―私たちは、物心ついた頃から、涙を流すことに対して、どこかネガティブなレッテルを貼るように教えられてきたかもしれません。感情を露わにすることを良しとしない文化の中…
自己啓発私たちはしばしば、感情を「心」や「頭」だけで起こる、どこか非物質的な現象として捉えがちです。そして、悩みやストレスを解消しようとする時、カウンセリングを受けたり、本を読んだりして、思考の力で問題を解決しようと試みます。こ…
自己啓発私たちは、心の中に正体不明のモヤモヤとした不快感が渦巻いている時、それに完全に飲み込まれ、身動きが取れなくなってしまうことがあります。その感覚はあまりに漠然としていて、どこから手をつけていいかわからず、ただただ圧倒され、…
自己啓発私たちの人生において、行動に最も強力なブレーキをかける感情があるとすれば、それは間違いなく「恐れ」でしょう。新しい挑戦を前にして足がすくむ。自分の意見を言うのが怖い。人に嫌われることを恐れて、自分を偽ってしまう。私たちは…
自己啓発私たちの生きる現代社会は、どこか「悲しみ」という感情を性急に乗り越えることを強いる空気があります。失恋や死別、あるいは目標の挫折といった深い悲しみに暮れている人に対して、周囲は「早く元気を出して」「いつまでもくよくよしな…
自己啓発前項で、私たちは感情を「内なる世界からのメッセージ」として捉え直しました。では、そのメッセージを受け取った後、私たちはそれをどのように活用すればよいのでしょうか。その答えは、感情を、あなたの人生の航路を導く、極めて高性能…
自己啓発私たちの多くは、人生という航海の途中で、感情という名の天候に翻弄されがちです。特に、怒りや悲しみ、恐れといった、いわゆる「ネガティブ」な感情の嵐に見舞われると、私たちはそれを厄介な侵入者、あるいは打ち負かすべき敵と見なし…
自己啓発ヨガの実践が深まってくると、アーサナ(ポーズ)やプラーナーヤーマ(呼吸法)だけでは到達できない、より微細な身体のコントロールの領域へと足を踏み入れることになります。その核心的な技法の一つが「バンダ」です。サンスクリット語…
自己啓発私たちの存在は、目に見える肉体だけで成り立っているわけではありません。その内側には、エネルギーの渦であるチャクラが虹のように連なり、それぞれが固有の周波数で振動しています。そして、宇宙に存在するすべてのもの、色も音もまた…
自己啓発私たちの意識の旅は、ついにその頂点へと達します。頭頂部、百会(ひゃくえ)のツボに位置する第七のエネルギーセンター、サハスラーラ・チャクラです。ここは、個としての旅の終着点であり、同時に、すべてとの繋がりを知る大いなる始ま…
自己啓発大地から始まり、水、火、風、空(エーテル)と、私たちの意識は物質的な元素の領域を上昇し、ついにそれを超えた、純粋な光の世界へと至ります。眉間の少し奥に位置する第六のエネルギーセンター、アージュニャー・チャクラ。通称「第三…
自己啓発愛と繋がりの中心であるアナーハタ・チャクラで開かれた心が、いよいよ世界に向けて「表現」される時が来ました。そのためのゲートとなるのが、喉に位置する第五のエネルギーセンター、ヴィシュッダ・チャクラです。 「ヴィシュッダ」は…
自己啓発大地に根差し(第一)、感情の海を泳ぎ(第二)、自己という個の力を確立した(第三)意識の旅は、いよいよその中心、上下のチャクラを結ぶ架け橋へとたどり着きます。胸の中央、心臓の座に位置する第四のエネルギーセンター、アナーハタ…
自己啓発母なる大地で安定を得て(第一チャクラ)、生命の喜びと流れを知った(第二チャクラ)私たちは、次なる変容の舞台へと進みます。それは、自らの足で立ち、個として世界と対峙し、内なる力を発現させる場所。みぞおちに位置する第三のエネ…
自己啓発第一チャクラという堅固な大地、生存のための「場」が確保されたとき、私たちは次なる段階へと歩みを進めます。それは、ただ存在するだけでなく、いかに「生きる」かという問いの始まりです。その問いの中心に位置するのが、第二のエネル…