呪縛を解き放つ:現代密教としての阿字観 – 肩の荷を下ろし、自由に呼吸する

MEDITATION-瞑想

現代社会は、私たちに多くの「呪縛」を課しています。成功へのプレッシャー、人間関係の複雑さ、情報過多による精神的疲労…。まるで目に見えない鎖で縛られているかのように、私たちは息苦しさを感じ、自由を失っているのではないでしょうか。

古来より、密教はそうした目に見えない呪縛から解放されるための実践体系を提供してきました。現代社会においても、密教の教えは色褪せることなく、私たちに生きる指針を与えてくれます。本稿では、現代社会における密教的生き方、そして気軽に実践できる阿字観瞑想を通して、肩の荷を下ろし、真の自由を手に入れる方法を探求します。

 

現代社会の呪縛:「こうあるべき」という幻想

私たちは、知らず知らずのうちに様々な「こうあるべき」という幻想に囚われています。「良い大学を出て、良い会社に就職すべき」「結婚して子供を持つべき」「常に明るく前向きであるべき」…。これらの「べき」は、社会通念や周囲の期待、あるいは自分自身で作り上げた理想像によって形作られています。

しかし、これらの「べき」に囚われすぎると、自分自身を見失い、本当の望みや幸せから遠ざかってしまうことがあります。他人の目を気にしすぎて、自分の心に嘘をつき続ける人生は、真の自由とは言えないでしょう。

密教は、そうした「こうあるべき」という幻想から私たちを解放し、真の自己を取り戻すための道を示してくれます。

 

密教的生き方:執着を手放し、今を生きる

密教の教えは、「執着を手放す」ことを重視します。私たちは、物事への執着によって苦しみを生み出します。地位や名誉、お金、人間関係… これらへの執着は、私たちを不安や不満、嫉妬といったネガティブな感情に縛り付けます。

執着を手放すとは、何もかも諦めることではありません。大切なのは、「結果に執着しない」ことです。努力することは大切ですが、結果が自分の思い通りにならないことを受け入れる心の余裕を持つことが重要です。

「手放すと苦しみが減る」という言葉がありますが、執着を手放すことで、私たちは心の自由を手に入れ、より軽やかに生きることができるようになります。

 

阿字観:気軽に実践できる現代密教

阿字観瞑想は、真言密教における代表的な瞑想法ですが、宗教的な儀式としてではなく、日常生活に取り入れやすい「気軽に、気楽に」実践できるセルフケアの方法として捉えることができます。

阿字観瞑想は、特定の文字(梵字の阿字)に意識を集中することで、雑念を払い、心を静める効果があります。瞑想を通して、私たちは自分自身の内面と向き合い、「今、ここ」に意識を集中することで、過去や未来への不安から解放されます。

肩の力を抜き、深く呼吸しながら、ただ「ある」がままの状態を受け入れる。それは、現代社会における密教的生き方と言えるでしょう。

 

阿字観瞑想の実践:ゆるめることから始める

阿字観瞑想は、特別な場所や道具は必要ありません。自宅の椅子やソファ、あるいは縁側でも実践できます。「ゆるめる」ことを意識し、リラックスした状態で瞑想を始めましょう。

  1. 楽な姿勢をとる: 椅子に座る場合は、背筋を伸ばし、足の裏を床につけます。あぐらをかいても構いません。

  2. 目を閉じる: 目を閉じて、外界からの情報を遮断します。

  3. 呼吸に意識を向ける: 自然な呼吸に意識を向けます。息を吸うとき、吐くとき、お腹の動きを感じてみましょう。

  4. 阿字をイメージする: 心の中に「阿」という文字をイメージします。書体や色は気にせず、自分が心地よいと感じるイメージで大丈夫です。

  5. 阿字に意識を集中する: 阿字の形、音、意味などに意識を向けます。雑念が湧いてきたら、優しく呼吸に意識を戻し、再び阿字に集中しましょう。

  6. 瞑想を終える: 5分〜10分程度経ったら、ゆっくりと目を開けます。

 

苦を楽にする:心の状態を変える

仏教では、「人生は苦である」という教えがあります。しかし、密教は、その「苦」を「楽」に変えることができると説きます。

「苦」とは、私たちが心に抱える様々なネガティブな感情です。不安、怒り、悲しみ、嫉妬…。これらの感情は、私たちを苦しめ、生きづらくさせます。

密教は、これらのネガティブな感情を、ポジティブなエネルギーに変換する方法を説いています。阿字観瞑想は、そのための有効な手段の一つです。瞑想を通して、私たちは心の状態を変え、「苦」を「楽」に変えることができるのです。

 

阿字観瞑想:日常生活への応用

阿字観瞑想は、座って行うだけでなく、日常生活の様々な場面で実践できます。

  • 通勤・通学中: 電車やバスの中で、目を閉じて阿字をイメージする。

  • 休憩時間: オフィスや学校で、数分間目を閉じて深呼吸をする。

  • 家事の合間: 食器を洗いながら、洗濯物を干しなが

  • 寝る前: 布団の中で、阿字観瞑想を行い、リラックスした状態で眠りにつく。

日常生活の中で、阿字観瞑想を「気軽に、気楽に」実践することで、私たちは常に心の平静を保ち、ストレスフルな現代社会を生き抜く力を養うことができるでしょう。

 

終わりに:阿字観で真の自由を手に入れる

現代社会は、私たちに多くの「呪縛」を課しています。しかし、密教の教え、そして阿字観瞑想の実践を通して、私たちはこれらの呪縛から解放され、真の自由を手に入れることができるのです。」「肩の荷をおろす」ことで、「苦」を「楽」に変え、心穏やかに、そして自由に呼吸する人生を送りましょう。

 


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。